着物買取でトラブル発生!?事前に事例を知っておこう!
着物の買取依頼をする方が最近増えているようです。現代においてはあまり着物が日常的に着られないということに加え、近年多くの買取業者がネット上にて窓口を開設しているというのが大きな要因でしょう。
しかし、それに伴い着物の買取に関するトラブルも増加しています。この項目ではよく起こっているトラブル事例について解説をおこない、事前に発生を防ぐための注意喚起をおこなうことを目的としています。
事例1:査定額が極端に安い
着物買取に関するトラブルはかなり多岐にわたりますが、その中でももっともよく報告されるのが、査定額についてです。現在ネット上などで買取を受け付けている業者は多数見られますので、その査定額に関しても多少の違いがみられるのはある意味当然ともいえるのですが、中には極端に低い額を提示してくる業者が存在します。
そういった業者の特徴としては、見積の理由があいまいで具体的でないこと、対応が遅いなど他の点に関してもいささか不審な点がうかがえるなどといったことが挙げられます。業者がこのようなことをしてくる理由としては、知識のないスタッフが着物の価値を理解していなかった、あるいは不当な価格で利用者を騙し、意図的に安く買いたたこうとしているかのどちらかです。
どちらにせよ、利用者側はこの査定を受け入れても何も得しません。他の業者の見積よりも明らかにおかしな金額を提示されたら、即刻キャンセルすべきでしょう。
事例2:送ったのになんの連絡も返ってこない
査定の依頼をしたのに何も返事を返してこないという業者も中には存在しています。それだったらまだよい方で、中には査定のために着物を送ったところ、そのまま音信不通になってしまったという事例もあるのです。
これはサービスが悪いという問題ではなく、立派な詐欺です。このような事例にあった場合はしかるべき機関にすぐ問い合わせをおこなうべきでしょう。その際は業者のホームページや社名、住所に電話番号など特定できる情報に関してはメモして伝えておくようにしてください。
そのほか、着物買取のさまざまなトラブル
着物買取に関するトラブルはこれらだけではありません。ものが高価なだけあり、いろいろなトラブルの被害に遭われた方が少なからず存在しています。
・・キャンセルをしたら着物がシワだらけになって返ってきた
「着物を送って査定してもらったはいいものの、いまいち金額が気に入らなかったのでキャンセルしたところ、送ったときはちゃんと畳まれていた着物がダンボールの中にしわくちゃにされて放り込まれて返ってきた。」信じられないかもしれませんが、このようなトラブル事例も実際に報告されています。
このトラブルの根本的な問題は、依頼をした業者のモラルが極端なまでに低いということでしょう。先述した、極端に低い査定額を突きつけてくる業者に断りを入れた場合、このような状態で返送されてくるということが少なからずあり得ます。残念なことではありますが、中にはこのような業者も存在しているのです。
・・脅迫まがいの言動をしてきた
この事例もまた、やたら安い査定をする業者がよくやることです。出してきた査定金額に利用者が難色を示していると、「こんな着物では他じゃそもそも買い取ってもらうことすらできない」「他の業者に依頼してもムダ」といったように、ここで査定を承諾することを迫るかのような言葉を投げかけてきます。ひどい場合は「断るならキャンセル料を払え」といったようなあからさまな脅迫を仕掛けてくることすらあるのです。
こういった言動を迫られた場合、言うことを聞いてはいけません。利用者が損をして、悪質な業者が一方的に利益を得る形となってしまいます。
・・個人情報をほかの業者に流された
その他のかなり悪質な事例として、買取業者のみに提供した個人情報(氏名や住所、電話番号など)がほかの業者に流されたといったことがあります。個人情報が流出してしまうと、自宅に突然営業の電話がひんぱんにかかってくるようになったり、訪問販売のセールスマンがやってくるようになります。さらに悪質な事例の可能性として、クレジットカードの情報が悪用されることも考えられるでしょう。
着物買取でのトラブルを避けるためには
このようなトラブルに遭遇しないためには、どうすればよいのでしょうか。心がけていただきたいのは、買取をおこなう際に「複数の業者へ見積を出すこと」と「口コミを事前にチェックしておくこと」です。これらふたつをちゃんとおこなっておくだけでも、悪質な業者の被害をかなり防ぐことができます。
着物は高い価格で売却できる可能性もありますが、それを狙った悪質業者とのトラブルが発生するおそれがあるというのもまた事実です。もしそのような業者に引っかかってしまった場合は、消費者生活相談センターなどの窓口へ相談をおこなうようにしてください。