レンタルするよりもリユース着物を購入して売るほうがお得!?
着物というのは今の時代、それほど一般的なものではなくなりましたが、それでも大変価値のあるものです。もし仮に自分が着なかったとしても、買取業者に依頼をするなりして買取ってもらえばまとまったお金を得ることができます。
実は、買取りを積極的に利用することによってレンタルよりも効率的にたくさんの着物を楽しめるというよい方法があるのです。
リユース着物買取を利用したテクニックとは
この方法をおこなうこと自体は非常に簡単であり、特別な資格や手続きはいっさい必要なく、誰でもその気になればはじめることができます。
まず、リサイクルショップや専門店で販売されている着物を購入します。すでに何かしらの着物を持っているのであればそれでかまいません。肝心なのは、それを着ることに飽きてしまったときにどうするかです。この方法では、買取やリユースを専門としている業者に持ち込み、売却してしまいます。
売却によって手に入ったお金をどうするのかというと、それを新しい着物を買うお金にするのです。大事なのは、ここで新品ではなく、リサイクルショップなどで売られている中古品を選ぶということ。そうして購入した着物に飽きたら、また同じ手順を繰り返していきます。
これによって、お金を節約しながらたくさんの着物が楽しめるというわけです。
リユース着物買取テクのメリット
このリユース着物買取りテクニックは、たとえば複数の着物を新品で購入したり、あるいはレンタルを利用したりする場合と比べてもいろいろなメリットがあります。
・・購入した着物は自身の所有物として扱える
レンタル着物を利用するうえでネックになりがちなのが、それらがあくまでも「お店のもの」であるということです。一定期間をすぎれば返却しなければならないという縛りがあるうえに、お店によっては返却後の汚れや劣化も厳しくチェックされるので、なかなか自由に使うことができません。
その点この方法であれば、着物を自分で一旦買取るため、それらは自分の所有物として扱えます。レンタル業者に気兼ねする必要はありません。
・・自分のわがままを我慢することが減る
人間の好みというのは千差万別であり、ひとつのものを何年も使い続けるのが合っているという方もあれば、いろいろなものを使っていかなければ気が済まないという方もおられます。着物に関してもまったく同じことが言えるでしょう。
しかし、新品の着物をたくさん買い続けるというのはとても大変なことです。よほど資金に余裕がない限り、ふつうの方法では難しいでしょう。かといって、借りるだけのレンタルでは物欲が満たせないというのもまた事実です。
ですが、着物のリユースをうまく利用したこの方法であれば、着物の購入価格を売却額である程度相殺することができるため、うまくやればかなり出費を押さえることができます。レンタルのように、返す必要ももちろんありません。
・・着物を長期保管する必要がなくなる
着物というのは、品質を保った状態で管理を続けるというのが手のかかるポイントです。ましてや、何年も湿気や虫を避けて管理を続けようと思えば、整った設備が必要になってしまい、それにもお金をかけなければなりません。
しかし、買取ショップを利用したこの方法であれば、それほど長期的に保存する必要はなくなります。「この着物はもう着ないな」と思ったのならば、積極的に査定依頼を出して新しい着物を買うといったことができるからです。
リユース着物買取テクのデメリット
さまざまなメリットがあるこのリユース着物買取テクではありますが、いくつか注意しておかなければならないポイントもあります。
・・買取の際値段が落ちることがある
もっとも注意しておきたいのが、いらなくなった着物を買取ってもらうときのことです。この際、着物の状態によっては買取り価格が相場よりも下落してしまうことがあります。
たとえば着物に汚れが付着していたり、汗などによるシミが発生していた場合です。あまりにも状態がよくないと価格の下落幅が大きくなり、最悪の場合買取ってもらえないといったことがあります。そうならないよう、着物は汚さないよう大事に扱いましょう。
・・ある程度の出費は必要
もうひとつ気をつけておきたいのは、この方法が着物の購入にかかる費用をある程度抑えることはできても、完全に相殺するのは難しいということです。
着物の販売価格と買取価格では、どうしても前者の方が高くなりがちです。ですので、着物を変える際、ある程度の出費が発生することはほとんどの場合避けられないでしょう。例外として、高級な着物から普及品へ買い換える場合は、相殺あるいは余剰資金が発生することがあります。
お金をなるべくかけることなくいろいろな着物を自分のものにしたいという方にとって、この方法は相性がよいです。希望の着物の買取および販売相場などを調べてみたうえで、チャレンジしてみるのもよいでしょう。