失敗したくない!着物買取業者の選び方のポイントとは?
ネット上にて着物買取を受け付けている業者もかなり増加しているので、売る側としては利用しやすくなっています。しかし問題なのは、質のよろしくない業者にあたってかなり損をしてしまうということです。
後で泣きを見ないためには、どのようなポイントに気をつけて業者を選べばよいのか、解説していきましょう。
熟練したスタッフが在籍しているか
着物の買取においてとても明らかに理不尽な査定額が発生してしまう理由としては、業者側の知識ノウハウが不足しているか、あるいは不当に利益を得るためにわざと低い値段をつけたかです。後者に関してはあからさまに悪質な業者であり、そうした業者はその他にも怪しいポイントが見つかるので見分けやすいのですが、業者側が半ば無自覚であると見分けづらく、性質が悪いと言えます。知識不足な業者は少なからず存在し、着物を売りたい人にとって決して無関係とは言えません。
その業者が抱えているスタッフの知識がどの程度かは、公式HPや口コミを見て判断する必要があります。たとえば、「今まで着物業界に関わってきたスタッフが多数在籍」というのであれば、そうでない場合よりもかなり信頼ができるでしょう。サイト内に実際の買取査定例ができる限り明確に例示されていればより安心です。逆に言えば、そうした配慮がいっさいなされていない業者は、避けた方がよいと言えます。
査定の根拠が明確になっているか
これは何も着物だけに限ったことではありませんが、持っているものを買取ってもらうのであれば、「なぜこの価格になったのか」といったことを明確に説明してもらわなければ納得がいかないはずです。
何がいいたいのかというと、あまりユーザーに利益を与えず自分だけ儲けたいと考えるような業者ほど、ただ値段だけを提示して煙に巻こうとします。「スピード査定」を謳うのは別に悪いことではありませんし、よい業者は対応も早い傾向があるのですが、やたら見積もりに対する回答を急いできたり、「このぐらいの着物は他の業者じゃろくな値段で買ってもらえない」といったようなことをいう業者は気をつけるべきです。価格が妙に安いと感じるのであればなおさらです。
買取後にも問い合わせやクーリングオフが可能か
着物の買取に関するトラブルというのは実は決してないとは言えないものなのです。売却した後で「やはりあれは必要なものであった」と思い直すこともあり得ますし、何より価格に納得がいかなかったということも十分にあり得ます。そこまではいかなくても、買取後にいろいろ聞きたいことというのがあってもおかしくはないでしょう。
あまり知られていないことではありますが、たとえ着物の買取であっても「クーリングオフ制度」は利用可能です。8日間であれば、法律的に問題なく契約をキャンセルすることができます。しかし、多くの利用者というのはそれを知らないため、「買取後のキャンセルはご遠慮いただきたい」といったような悪質な業者のゆさぶりに負けてしまうことが少なくないのです。これを知っているかいないかでは、大きな損をするかしないかになってくるので気をつけておきましょう。
それに加えて、たとえ買取後であっても何かしら疑問点や不満点があれば、問い合わせに応じてくれる姿勢があるということがとても重要です。サービス業の一種である以上、買取業者側には利用者の質問に応えるべきモラルがあります。それを「もう終わったから」と無視するようであれば、その後着物を売りたいと思ってもまたそこでお願いしようという気にはならないはずです。
その他、確認すべきこと
その他にも、買取で失敗しないために注意しておきたいことはたくさんあります。たとえば、着物の相場です。かつてインターネットが普及していない時代、相場よりはるかに安い金額で着物が買いたたかれても、利用者はそれを知ることすらできませんでした。しかし、今はインターネットによってある程度着物の相場を利用者も把握することができますから、業者のそうした企みを知ることができます。だからこそ、買取前に対象となる着物の相場を調べておかないというのは、かなり危険な行為だと言えるのです。
また、買取の際はひとつの業者だけに頼ってはいけません。できるかぎり複数の業者へ見積もりを依頼するべきです。複数の業者に査定をしてもらえれば、悪質なところから相場以下の安値で買いたたかれるという可能性もかなり減らせるでしょう。現在はインターネットの利用によって簡単に申し込みが行えるため、少しの手間で簡単におこなえます。
着物の買取はいかんせん専門的なジャンルとなるため、うっかりすると悪質な業者に足元を掬われてしまいます。後々泣き寝入りをしないよう、こちらも知識やノウハウを抑えたうえで売却に挑みましょう。