着物の好みが変わったら!?以前の着物はどうしてる?
日本的な美が詰め込まれた特別な衣装として、着物は年輩の方だけではなく若い方からも広く愛されています。しかし、そのような着物の着用を趣味としている方にとって、困ってしまうことが一度や二度あります。
それは、着物の好みなどが変わってしまうことです。この場合には着物をどうすればよいのか、考えていきましょう。
着物の好みが変わる主な理由
着物の趣味や好みが変化してしまうというのはあまりないように見えて実はよくあることなのです。しかも、それにいたる理由や原因はかなりさまざまです。
★年齢による趣向の変化
着物に限らず、人の価値観というのは意外と変化しやすいものです。今や人間100歳を生きることもそう珍しくはないため、その過程において趣味趣向が何度も変わるという方は多くおられるでしょう。
趣味が変化する大きなきっかけとなり得るのが、年齢を経ることによるものです。長く生き続けることによって経験を積み、今まであまりよいと思っていなかったデザインが突如価値のあるものに思えてきたりすることも少なからずあり得るでしょう。とくに、長年着用を続ける着物に限っては、十分考えられることです。
★生活スタイルの変化による価値観の変化
趣味や趣向が変化するきっかけとなるのは、年齢によるものだけではありません。人生におけるさまざまな転機によって生活スタイルが大きく変化すれば、ものに対する見方もかなり変わってくることがあるでしょう。
たとえば、入学式や卒業式、会社への就職や結婚、子どもの誕生などです。価値観がどのように変化するかは人それぞれですが、着物に対する好みのきっかけを変えるにあたっては十分な根拠となり得ます。
★着物に関する知識の増加
最初に着物を購入した場合、まだまだそれらに関する知識が不足しているということもしばしばあり得ることです。その後着物に関していろいろと調べるうちに、さらに自分に合った着物を見つけることができたという方もたくさんおられます。
そういった場合、以前購入した古い着物よりも、新しい着物を着てみたいという考えが湧いてくるのはごくごく自然なことでしょう。知識が増えることによって、趣味の範囲も広がったり変化するものなのです。
以前の着物の取り扱いについて
着物の好みが変わって新しいものを購入したいとなった場合、問題となるのは以前買った着物をどうするかです。いろいろな方法が考えられますので、最適なものを選びましょう。
★そのまま保管し続ける
まず考えられるのは、古い着物もそのまま保管し続けるといった方法です。ひょっとするとまた趣味が変わってその着物を着たくなるといったことも十分にあり得るので、そういったことを考慮するならば有効な方法とも言えるでしょう。
しかし、口で言うのは簡単であっても、それを実行するとなるとなかなか大変です。着物の管理というのはふつうの洋服に比べてかなり慎重な扱いを要します。着物は湿気にも弱く、虫喰いの被害にも遭いやすいため、方法を間違ってしまえばせっかくの高い着物の価値を損ね、台無しにしてしまう可能性もあり得るでしょう。
★捨ててしまう
一番簡単なのは、ゴミの日に捨ててしまうという方法です。着物はいわゆる「古布」として使われるので、指定された回収日に出せば問題はありません。特別な手続きも必要がないでしょう。
しかし、その一方でかなり乱暴かつもったいない方法でもあります。とくに、かなり高いお金を出して手に入れた着物を簡単に捨ててしまうというのは心理的にも後ろめたいものがあるはずであう。
★買取業者に査定を依頼する
もっともリスクが少ないのは、着物の買取を専門におこなっている業者へ依頼をするといった方法でしょう。現在はネット上でも買取業者の公式HPがたくさん存在するので、売却先が分からず困るという方もいないでしょう。
この方法のよいところは、捨てる際のような後ろめたさを感じることなく、なおかつ長期保管をおこなうような手間を強いられないということです。着物の管理に自信がないけど、捨てるのには偲びないという人にとってはベターな選択肢と言えるでしょう。
着物の買取をしてもらうにあたって注意すること
着物の買取を業者にお願いする場合、注意すべきなのは悪徳な業者の存在です。ほとんどの業者は優良といっても差支えありませんが、なかには相場よりも不当に低い買取価格を提示し、利用者を騙して高価な着物を手に入れようとしてきます。
そうした業者に騙されない方法としては、複数の業者へ査定を依頼するといったことが有効です。これならば、買取価格がおかしくてもすぐに見破ることができます。
着物の好みが変わるというのは、なんら珍しいことではありません。そういう気分になった場合のことを考え、買取を含めた古い着物の処分方法を知っておくというのはかなりよいことだと言えるでしょう。