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アンティーク着物ってどんな着物を言うの?特徴は?

着物というものは皆さんが想像される以上にさまざまな種類やバリエーションであり、おしゃれにこだわりのある人であればあるほど楽しめるようになっています。その中でも根強い人気を誇っているのが、いわゆる「アンティーク着物」です。アンティーク着物には独特の魅力を持っています。

この記事では、市場でも注目を集めているアンティーク着物の定義や特徴、そのほかの事柄について解説をおこなっていきます。

アンティーク着物とは

アンティーク着物に関して、専門家などが「こういったことである」と定義づけているわけではありません。しかし、おおむね江戸時代から大正時代終わりあたりまでに作られた着物のことを差している場合が多いです。

これらの時代の着物に関して現代着物とは異なる大きな違いは「着物が日常的に着られている時代であったか」あるいは「そうでなかったか」といったことです。江戸時代には着物が現代の洋服のような扱いでしたし、明治時代や大正時代であっても、着物を普段着として着用している方は多く見られました。アンティーク着物というのは、そうした昔とは価値観の違った時代の衣類なのです。

アンティーク着物の特徴とメリット

アンティーク着物が年輩の方だけではなく若い方からも支持を集めている理由は、現代の着物にはないさまざまな特徴を持っており、独特の楽しみ方ができるからです。

・レトロモダン的なデザインを楽しむことができる

まず、アンティーク着物最大の特徴は現代のものとは一風異なったデザインであるということです。一見「古臭い」とも思われがちなアンティーク着物ですが、実はとても色遣いに優れており、今作られている着物と比較しても見劣りしないどころか、むしろ人によってはとても華やかで美しいと感じることがあるかもしれません。

また、現代においては失われた、江戸時代や明治時代ならではのデザインスタイルや、今では施されないユニークな刺繍などもあり、他人と違った着物を着てみたいという方にとっては大いに満足することができるでしょう。古い文化を理解したいという方にもおすすめできます。

・化学繊維や薬品が使われていない

現代の着物の中には、ウレタンやポリエステルといった化学繊維、マジックインクなどの化学薬品が使われているものも少なからず存在しています。健康問題への意識が高いメーカーであればなるべく人体への刺激がでないように配慮もしてくれますが、中にはそういったものを着用すると皮膚のかぶれや発疹が出てしまうといった方もおられます。

そういった方にとっては、アンティーク着物をセレクトするのがよい選択かもしれません。現代まで残っているアンティーク着物の多くは化学繊維や薬品が生まれていない時代に作られたものであり、そうしたものがほとんど使用されていません。着物を形作る繊維も色付けをおこなう染料も、すべて天然由来のものが使われているのです。

天然素材にこだわりたい方、絹や木綿の純粋な質感を味わいたいという方にとっても、アンティーク着物はその希望を満たしてくれるでしょう。

・高い価格で買取られる可能性がある

アンティーク着物のある意味最大の特徴というのが、その市場的な価値です。アンティーク着物の中には製造品数が極端に少なく、中には高名な職人によって生み出された特別な一点ものまで存在しています。そのような着物は現代の着物市場においても非常に高く評価され、買取査定をおこなってもらうときわめて高い価格づけがなされる可能性があります。

そうしたアンティーク着物を売却してお金を得るという楽しみ方もありますし、それぐらいの価値がある着物を身につけることでステータスとするという楽しみ方もあるでしょう。アンティーク着物はいろいろな満足を満たしてくれるのです。

アンティーク着物の購入・買取における注意点

たくさんのユニークな特徴を持つアンティーク着物ではありますが、購入や買取依頼をおこなう場合には、注意すべきポイントがあるので覚えておきましょう。

品質の劣化に注意

アンティーク着物を買うにしろ売るにしろ注意しておきたいのは、品質の劣化です。たとえば着物のお店でパッと見た目がきれいだて思って購入したアンティーク着物を帰宅後よく見ると、見えにくいところが色褪せしていたりあちこちに虫が喰っていたということがあります。

買取査定に出す場合でもこれは同様で、化学薬品による防虫対策がおこなわれていないため、しっかり管理していなければたちまちのうちに虫喰いの被害に遭ってしまいます。古いものである分、新しいものよりも慎重な管理が求められるのです。

・すべてのアンティーク着物=高価というわけではない

いくら江戸時代などに作られた着物であったとしても、そのすべてが高値でやりとりされるというわけではありません。中には、当時安い型紙と素材を使って大量に生産されたものも存在しており、そういったものはそれほど価値がつかない可能性もあります。

そのことを知らず「古い着物が手に入ったから高く売ろう」と考え、査定後にがっかりされる方が少なくないようです。

 

アンティーク着物には現代とはまた異なる魅力がギュッと詰まっています。もしご興味があれば、ぜひ手にとってみるのもよいでしょう。

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